Quizoo くいずー

 一問一答クイズ [No.10546]
  クラシック音楽検定(マニア向け)Vol.3 より  クラシック音楽ファン向けの「知ってて役立つ。知らなくても大丈夫」な問題です。全問正解された方は、かなりの強者。※マニア向けVol.3
問題 「いろいろ事情がありまして(バッハ編 その2)」 ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調BWV1048は、独奏楽器と合奏とが渾然一体となった「合奏協奏曲」という古いスタイルで書かれています。 しかし、スコアを見るとある特徴に気づかされます。それは何でしょうか。
  1. ブランデンブルク協奏曲の第2楽章の中で唯一、長調である
  2. 速緩速の協奏曲スタイルに加えてメヌエットの第4楽章がある
  3. 第2楽章が1小節しかない。
  4. 第2楽章は独奏楽器群のみで演奏される
   
制限時間 : 無制限
難易度 上級
出題数 519人中
正解数 238人
正解率 45.86%正解率
作成者 ぼくはくま (ID:891)
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①ブランデンブルク協奏曲の第2楽章の中で唯一、長調である
②独唱、合唱、木管楽器、金管楽器、打楽器、弦楽器
③木管楽器、金管楽器、独唱、合唱、弦楽器、打楽器
④木管楽器、金管楽器、独唱、合唱、打楽器、弦楽器
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正解:④

解説:正解は、「木管楽器、金管楽器、独唱、合唱、打楽器、弦楽器」でした。 基本の決まりとして、木・金管楽器、挿入楽器(*)、打楽器、弦楽器 (*)挿入楽器とは、通常のオーケストラを編成している以外の声楽を含む楽器の事であり、協奏曲の場合は独奏楽器が入ります。金管楽器と打楽器の間に記述しています。 ちなみに巨大の交響曲を書いたことで知られるマーラーの交響曲第8番「千人の交響曲」は、音楽表現の雄大さもさることながら、使用される楽器の編成も壮大です。指揮者が使う大判のフルスコアの上から下まで、それこそ印刷の解像度の限界に挑戦しているのではないか? と思えるほどの細かな五線譜の並びに圧倒されます。

①アタッカ
②アインザッツ
③木管楽器、金管楽器、打楽器、独唱、合唱、弦楽器
④ゲネラルプローベ
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正解:②

解説:正解は、「アインザッツ」です。 ドイツ語の正式名称は「アインザッツ・ゲーベン」といいます。音楽用語としてはフレーズの「出だし」の意味として使われます。指揮者はフレーズのアインザッツを演奏者に指示し続けることを仕事としているとも言い換えられます。従って、指揮者が最初の音のアインザッツさえ的確に出せば、優秀なオーケストラなら間違いなく素晴らしい音楽を奏でることが出来ると行っても過言ではありません。 「アウフタクト」は弱起の事です。 「アタッカ」は、曲の境目を切れ目なく演奏することをいいます。指示記号として楽譜に記されています。 「ゲネラルプローベ」は、本番通りの進行で行われる最終リハーサルです。


①交響曲第3番変ホ長調作品55『英雄』
②交響曲第9番ニ短調作品125『合唱付き』
③アウフタクト
④交響曲第5番ハ短調作品67『運命』
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正解:④

解説:あの「ダダダ・ダーン」という有名な動機は、いかにもベートーヴェンらしい勇壮な出だしと関心することしきりです。 しかし、ここでスコアを開いて、冒頭のその部分をじっくりと観察してみてください。「ダダダ・ダーン」の3つ連続する♪「ダダダ」の前に、なんと八分休符(♪と長さが同じ休み)が一個あるではありませんか。つまり指揮者の指揮棒が振り下ろされた後、八分休符一個分の間をあけて、弾き出さなければならず、それだけでも難しいのに、名指揮者はベートーヴェンのAllegro con brioに忠実にあろうとすればするほどに、個性的な所作を使って激しさを強調するので、音の出だしがとても合わせずらいのです。

①交響曲第3番変ホ長調作品55『英雄』
②交響曲第7番イ長調 作品92
③交響曲第6番ヘ長調作品68『田園』
④交響曲第6番ヘ長調作品68『田園』
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正解:③

解説:全曲で約45分。第1楽章の頭にはティンパニはちゃんと記されています。ですが、次のページではティンパニの楽譜が消えてしまっています。同じ事は、第2楽章、第3楽章と続きます。その間、ティンパニ奏者は何をしているのでしょうか。ひたすら休みの数を正確に数え続けているのです。第4楽章「雷雨、嵐」での熱い連打に想いをはせつつ、指定された休符の小節を数えているのです。しかし、終楽章では、またしてもティンパニの出番はないです。出番がないからといって、さっさと帰ってしまう訳にもいかず、立ったまま、妙な手持ちぶたさを抱きつつも、またしても休符の小節数を数えているのです。これがこの交響曲でのティンパニの仕事の全てです。

①交響曲第3番変ホ長調作品55『英雄』
②交響曲第5番ハ短調作品67『運命』
③交響曲第4番変ロ長調 作品60
④交響曲第8番ヘ長調 作品93
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正解:④

解説:作品番号が示すとおり、交響曲第5番と第6番の関係と同じく交響曲第7番と対を成すと言ってよいでしょう。古典派の殻を破り、ロマン派音楽へと突き進んでいたベートーヴェンがふと、「古典回帰」をした作品と思われます。編成の大きい第5、第6、後の第8に挟まれ、木管セクションは2管編成、金管もトランペット2管のみで、第1番や第2番に似たものを感じ取れます。スケルツォの荒々しさではなく、トリオを備えた古典派音楽のメヌエットの端正な雰囲気を醸し出しています。しかし、対位法的処理や、トリオのホルンとクラリネットの牧歌風な歌はベートーヴェンの世界です。メヌエット大好きなハイドンが、涎を垂らしそうな秀作。


①約350回(全体の7割)
②約200回(全体の4割)
③交響曲第7番イ長調 作品92
④約250回(全体の5割)
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正解:④

解説:約何回としたのは、スコアリーディングして《3つ連続する♪「ダダダ」》の動機が明らかに用いられていると判断できるもののみとしたからです。極端に音符の長さを変えられていたり、複数楽器に跨っているケースは省いた残りの数が250回前後だという事です。第1楽章の半分が何らかの形で《3つ連続する♪「ダダダ」》に基づいて作られている。なんともはや、しつこいです。ベートーヴェンが生涯を通じて、女性にふられまくったのが分かるような気が……。(失礼!) また、他の楽章でも《3つ連続する♪「ダダダ」》の動機が形を変えて使われています。交響曲第5番全体が、この単純な3つの音によって作り出されているといっても良いでしょう。

①約100回(全体の2割)
②ヴィオラのパートがない
③弦楽器が全て第3パートまである
④第2パートのヴァイオリンがない
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正解:④

解説:第5番は、独奏群としてフラウト・トラヴェルソとヴァイオリン、チェンバロ、合奏群として第1ヴァイオリン、ヴィオラ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオローネです。バッハは、通常はヴィオラを弾きつつ、全体の指揮をしていたのです。この第5番では、チェンバロが妙技を披露します。名手であったバッハが自ら演奏する目論見でした。しかし、ヴィオラを弾いていたバッハがチェンバロに移ったので、ヴィオラ奏者がいなくなってしまうことになったのです。第2ヴァイオリンがヴィオラを弾いたものと思われます。諸々の理由で楽団が縮小され、ほかに奏者がいなかったのです。

①ヴィオラのパートが第2まである
②ブランデンブルク協奏曲の第2楽章の中で唯一、長調である
③チェロのパートがある
④仕えていた侯爵が参加できるように簡単なパートがある
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正解:ヴィオラのパートがない

解説:スコアを見ると、上から順に第1ヴィオラ、第2ヴィオラ、第1ヴィオラ・ダ・ガンバ、第2ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ、通奏低音(チェンバロとヴィオローネ)で構成されています。バッハがヴィオラを弾きつつ全体の指揮をし、主君のレオポルト侯も加わってヴィオラ・ダ・ガンバの易しく書かれたパートを演奏したと言われています。ヴァイオリンを欠き、派手さこそありませんが、そこには主君と従者を越えた音楽を愛する者同士の会話があったと想像できます。この第6番の温かい旋律美が、雄弁にバッハとレオポルト侯との音楽を通じての語らいを表していると思いませんか。

①18世紀後半(古典派)
②19世紀後半〜20世紀初頭(後期ロマン派)
③17世紀初頭から18世紀中頃(バロック音楽)
④19世紀前半(前期ロマン派)
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正解:②

解説:ベルリンフィルの初代指揮者であるハンス・フォン・ビューローが指揮棒を持った専業指揮者の第1号と言われています。ワーグナーの高弟であり、忠実なワーグナー音楽の布教者でもあった方です。専属指揮者と指揮棒の登場は、まさに時代の要請とも言えるものでした。時代は「後期ロマン派」。特に分水嶺はワーグナーの存在です。1850年以降に完成させた数々の楽劇は、和声法や管弦楽法が近代的なものに置き換わり、今日のフルサイズの管弦楽団の編成が生まれます。巨大で様々なセクションを有する近代管弦楽団は、君臨し統治する今日の指揮者と指揮棒を必然としたのです。

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以下のクイズは、クラシック音楽検定(マニア向け)Vol.6より、出題しております。
説明:クラシック音楽ファン向けの「知ってて役立つ。知らなくても大丈夫」な問題です。全問正解された方は、かなりの強者。※マニア向けVol.6

①《協奏曲集「四季」》だけで単独の曲集である。
②12曲のヴァイオリン協奏曲集 ラ・ストラヴァガンツァ OP.4
③ヴィオラのパートがない
④12曲の合奏協奏曲集 調和の霊感 OP.3
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正解:12曲の協奏曲集 和声と創意への試み Op.8

解説: 正解は、「12曲の協奏曲集 和声と創意への試み Op.8」です。  《協奏曲「四季」》は、Op.8の「第1曲〜第4曲」を指します。  《協奏曲集「四季」》は、そのタイトル通り「春夏秋冬」の  4曲セットになっており、それぞれ3つの楽章から出来ています。  楽曲の情景を想像する助けとなる作者不詳の詩(ソネット)が  付されていて、それ故、この曲は標題音楽に分類されているのです。


①合奏群の通奏低音(チェロとチェンバロ)がずっと休み
②独奏ヴァイオリンがずっと休み
③合奏群の第1ヴァイオリンがずっと休み
④合奏群のヴィオラがずっと休み
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正解:①

解説: 正解は、「合奏群の通奏低音(チェロとチェンバロ)がずっと休み」です。  第2楽章は、独奏ヴァイオリンの柔らかな旋律に、  合奏群の第1、第2ヴァイオリンが付点付きのリズムが、  春の優しい日差しの下で、ひとときの眠りの時間を表現しています。  この楽章での最低音はヴィオラです。  頭に八分休符のついているので、幾分シンコペーションです。  詩(ソネット)の内容から察して、猟犬が「ウー・ワンワン!」と  吠える様子を描写しているようです。  眠たげな春の午後。楽譜に記されたアーティキュレーションは、  「Largo e Pianissimo Sempre」(ゆっくりと、そして常にごく弱く)。


①協奏曲第4番「冬」の第2楽章の先頭
②協奏曲第2番「夏」の第2楽章の先頭
③12曲の協奏曲集 和声と創意への試み Op.8
④協奏曲第1番「春」の第3楽章の先頭
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正解:①

解説: 正解は、「協奏曲第4番「冬」の第2楽章の先頭」です。  ポピュラー音楽にも流用されています。  「協奏曲第4番「冬」ヘ短調」の第1楽章が、  野外での余りの寒さに身震いしている寒々しい描写に対し、  第2楽章は、変ホ長調という実に柔らかな音色の調です。  室内の暖炉の前で過ごす穏やかな様子を表しています。  窓から見える外は、雪から雨に変わりました。  合奏群のヴァイオリンのピチカートのアルペジオが  和声的な動きをしています。


①ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 RV.265
②協奏曲第3番「秋」の第1楽章の先頭
③4つのヴァイオリンのための協奏曲 ロ短調 RV.580
④2つのヴァイオリンのための協奏曲 イ短調 RV.522
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正解:③

解説: 正解は、「4つのヴァイオリンのための協奏曲 ロ短調 RV.580」。  J.S.バッハはこの頃すでに協奏曲の大家であった  ヴィヴァルディの作品から、コレルリ等の  独奏楽器と合奏群が渾然一体な《合奏協奏曲》から、  独奏楽器が合奏群と分かれた形式を導き出し、  その後の《ブランデンブルグ協奏曲》や  《ヴァイオリン協奏曲》等の作曲に成果を現しています。  J.S.バッハは、他にもほぼ同時代の作曲家の作品から  10曲余りの編曲を行っています。  《4台のチェンバロのための協奏曲 イ短調」BWV.1065》は、  実際の演奏会で見ると、ステージの全面に4台のチェンバロが  並ぶので、壮観な風景です。

①管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068
②管弦楽組曲第1番 ハ長調 BWV1066
③2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 RV.565
④管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV1067
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正解:①

解説: 正解は、「管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068」です。  第3番の第2曲「アリア」が原曲です。  名ヴァイオリニストのアウグスト・ウィルヘルミによって、  ヴァイオリンパートをG線で演奏するように編曲されました。  G線のみで演奏するので《G線上のアリア》と名付けられたのです。  また、編曲の際にもともとニ長調だったものをハ長調に移調して  います。  しかし、移調することでG線だけで演奏可能だと気づいたのは  驚きですね。ヴァイオリンの一番太い弦のみなので、何とも  艶めかしくも優雅です。

①平均律クラヴィーア曲集 第1巻 BWV.846〜BWV.869
②《小フーガ ト短調》は、もともと単独曲である。
③トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565
④《G線上のアリア》は、もともと単独曲である。
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正解:②

解説: 正解は、「《小フーガ ト短調》は、もともと単独曲である。」です。  「《小フーガ ト短調》BWV.542」は、J.S.バッハのオルガン曲の  定型であるフーガの前に何らかの序奏的意味合いの楽曲は、  付いておらず、序奏もありません。  冒頭から高音部におなじみのト短調の主題が5小節に渡って  提示された後、対位法的技法を用いて転調を繰り返し、  主題の追い駆け合い等を行い、最後はフーガの決まりに沿い、  足鍵盤の最低音にト短調の主題が表れ、締めくくりにト長調の  主和音が鳴らされて終わります。  名前は《小フーガ》でも、中身は他のフーガ作品に引けを取らない  立派な作り込みがなされています。


①サン=サーンス
②カッチーニ
③シューベルト
④ゴルトベルク変奏曲 BWV988
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正解:グノー

解説: 正解は、「グノー」です。  《第1曲 前奏曲 ハ長調 BWV.846》を伴奏に、  フランスの作曲家グノーがアヴェ・マリアの歌詞と  メロディーを付けて1859年に発表しました。  シューベルトやカッチーニと共に「3大アヴェマリア」の  ひとつとされています。  そもそも、「平均律クラヴィーア曲集」をビューローが、  《音楽の旧約聖書》と語っただけあって、これに取り組む  ピアノ学習者は、レッスンといわずに「訓練」と言いたい。  たまったものじゃないです。  ちゃっかりJ.S.バッハの作品を伴奏に「三大アヴェ・マリア」の  仲間入りしたグノーさん。ある意味凄いです。


①M.A.モーツァルト
②グノー
③J.ハイドン
④ベートーヴェン
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正解:①

解説: 正解は、「M.A.モーツァルト」です。  W.A.モーツァルトを生前から色々と援助していた  ゴットフリート・ファン・スヴィーテン男爵の薦めで、  1789年にメサイアの公演のために編曲しました。  単にオリジナルの指定楽器が廃れてしまい、類似の楽器を  当てる補筆修正ではなく、オーケストレーション全般に渡って、  大胆な改良がなされました。  オリジナルの楽器編成にフルート、クラリネット、ファゴット、  ホルン、トロンボーン、ティンパニを加えています。  ヘンデルのバロック的なものを、モーツァルトの時代に沿った  古典的な響きとしたのです。


①「第8曲 涙の日」の途中まで
②「第13曲 アニュス・デイ」の途中まで
③ロッシーニ
④「第1曲 入祭唱」まで
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正解:④

解説: 正解は、「「第1曲 入祭唱」まで」です。  これは難易度の高い応用問題で、かつ「引っかけ」です。  「ごめんなさい」。  モーツァルトの全作品を研究分析し、ケッヘル番号を割り付け直した  最新版[第8版」時点で、レクィエムは次のように解析されています。   モーツァルト自身が演奏可能な管弦楽化したのは、第1曲だけで、  それ以外は、殆どがメモ《四声の合唱部と主要な和声のスケッチ》の  形でのみで残っているだけです。  一般に知られている「「第8曲 涙の日」の途中(8小節目)まで」は、  前記のメモ程度であり、とても演奏できる完成度でありません。


①オーボエ協奏曲 ハ長調
②交響曲第37番 ト長調
③メモ程度しか書いておらず、1曲も完成していない
④セレナーデ第12番 ハ短調 『ナハトムジーク』
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正解:①

解説: 正解は、「オーボエ協奏曲 ハ長調 K.314(285d)」です。     W.A.モーツァルトもオーボエ協奏曲から流用するにあたり、  奏者と楽器への配慮は行っています。  原曲はハ長調ですが、フルート協奏曲へ編曲する際に  1音上げてニ長調にし、独奏フルートには細かい変更が加えら  ブリリアントな響きを醸し出しています。  また、第1番の協奏曲の第2楽章をド・ジャンが嫌ったために  追加で《フルートと管弦楽のためのアンダンテ ハ長調 K.315》を  提供しています。


①J.S.バッハ
②ヘンデル
③ヴィヴァルディ
④ファゴット協奏曲 変ロ長調
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正解:①

解説: 正解は、「J.S.バッハ」です。  1,000を軽く越える作品の中で、  オペラは0、全くないです。  J.S.バッハは様々な地方で作品を残しましたが、  たまたま「オペラの依頼がなかった」と思います。  「ヴィヴァルディ」は52曲のオペラが発見されています。  「テレマン」は、作品が完全に整理されていませんが、   現時点ではオペラは、20曲が見つかっています。  「ヘンデル」は、42曲のオペラがのほか、  劇場用のオラトリオが20曲あります。


①P
②Kk
③F
④テレマン
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正解:②

解説: 正解は、「Kk」です。  これは、同じく後期バロックの作曲家  《ドメニコ・スカルラッティ》の分類番号のひとつで  《カークパトリック番号》といいます。  「RV」は、《リオム分類番号》です。   1970年代にデンマークの音楽学者P.リオムが出版した   ヴィヴァルディの分類番号で《最も大規模で正確》なものです。   今日、主に使われています。  「P」は、パンシェルル分類番号。   1948年にフランスの音楽学者M.パンシェルルが提唱。  「F」は、ファンナ分類番号。   本家イタリアのヴィヴァルディ協会の創設者である   A.ファンナが1940年代に発表した   「”器楽”作品目録」によるものです。


①忠実な楽長(音楽の師)
②家具の音楽
③エッセルチーツィ・ムジチ(音楽の練習帳)
④RV
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正解:②

解説: 正解は、「家具の音楽」です。  近代フランスの作曲家であるエリック・サティが1920年に  作曲した室内楽曲です。  「ターフェルムジーク」は、管弦楽組曲、協奏曲、四重奏曲、  トリオ・ソナタ、独奏曲の5曲を一組したもので、全3集です。  「忠実な楽長」は、自作の《ガリバー組曲》等、全68曲。  ソナタや組曲の他、声楽曲やカノンなど種々の曲から出来てます。  「エッセルチーツィ・ムジチ」は、ソロ・ソナタとトリオ・ソナタが  各12曲ずつで、全24曲です。  テレマンの作品は、どれも比較的簡単な技術で、派手な演奏効果を生むように  楽曲に《見せ場》が作り込まれています。


①ヴィヴァルディ
②ターフェルムジーク(食卓の音楽)
③テレマン以外にはいない
④J.S.バッハ
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正解:ヘンデル

解説: 正解は、「ヘンデル」です。  イギリス王ジョージI世のテムズ川での船遊びに合わせて演奏されたものです。イギリスに移住する以前、ヘンデルはドイツのハノーファー選帝侯の宮廷楽長に就いていました。しかし、イギリスの興行主からの演奏会の話が舞い込んだのです。ヘンデルは、1712年以降、帰国命令に従わずロンドンに定住してしまいました。ところが、1714年にそのハノーファー選帝侯がイギリス王ジョージI世として迎えられることになりましたから、さあ大変!! そこでヘンデルが王との和解を図るため、1715年のテムズ川での王の舟遊びの際にこの曲を演奏し、ご機嫌取りをしたのです。

①BWV.772〜BWV.994
②BWV.1〜BWV.200
③BWV.525〜BWV.771
④BWV.1001〜BWV.1070
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正解:④

解説: 正解は、「BWV.1001〜BWV.1070」です。  単独でも演奏される機会の多い、超絶技巧の《シャコンヌ》を含む《無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 BWV.1004》です。  「BWV.1〜BWV.200」は、「教会カンタータ」の分類です。有名な《主よ、人の望みの喜びよ》を基にした「カンタータ『心と口と行いと生活で』BWV.147」があります。  「BWV.525〜BWV.771」は、「オルガン曲」のカテゴリーです。有名な《トッカータとフーガ ニ短調 BWV565》があり、オルガン奏者としてのJ.S.バッハの技量が想像できる作品が多くあります。 「BWV.772〜BWV.994」は、「クラヴィーア曲」群です。有名な《ゴルトベルク変奏曲 BWV988》も含まれます。


①管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV1067
②管弦楽組曲第4番 ニ長調 BWV1069
③管弦楽組曲第1番 ハ長調 BWV1066
④ヘンデル
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正解:①

解説: 正解は、「管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV1067」です。  「ポロネーズ」はフルートとピアノの室内楽曲として  フルート奏者の欠かすことのできないレパートリーと  なっています。  「ポロネーズ」の中間部分《ドゥーブル》は、  《ポロネーズの美しい主旋律が通奏低音に移り》、  フルートが滑らかで華麗な変奏を付けています。

①第6曲「メヌエット」
②第1曲「フランス風序曲」
③管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068
④第7曲「バディネリ」
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正解:①

解説: 正解は、「第6曲「メヌエット」」です。  直前の《第5曲 ポロネーズ》で、独奏フルートは散々活躍したので、中休みといったところでしょうか。  「第7曲 バディヌリ」では、急速なうえ、高音域が多く、当時の未完成なフルート《フラウト・トラヴェルソ》では、音程を保つのが大変だったのではないかと思います。  「第1曲 フランス風序曲」は、速度指定Graveの重々しくゆっくりとした付点リズムが特徴の堂々とした楽曲で、音楽の壮麗さもさることながら、その大きさも《全曲の半分近くある長大な楽曲》です。中間部はAllegroでフルート独奏が入るフーガが展開されます。最初のGraveが再現され、序曲の終わりを締めくくります。

①アレッサンドロ・スカルラッティ(1660年-1725年)
②第3曲「サラバンド」
③トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548年-1611年)
④ジローラモ・フレスコバルディ(1583年-1643年)
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正解:③

解説: 正解は、「トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548年-1611年)」です。  天正少年使節団がローマ法王に謁見できたのは、1585年3月1日です。選択肢は、時代の古い順に並んでいるので、生没年から消去法的に考えると、2番目に古い「G.フレスコバルディ(1583年-1643年)」ですら2歳で、以降の音楽家は生まれていません。少年使節団がローマ法王に謁見時に耳にした音楽は、ローマ法王との繋がりが見いだせるビクトリアの音楽であった可能性が考えられます。

①アルカンジェロ・コレッリ(1653年-1713年)
②小西行長と高山右近
③上杉謙信と武田信玄
④市川右近と市川猿之助
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正解:②

解説: 正解は、「小西行長と高山右近」です。  ジングシュピール『ティトス・ウコンドノ』  (台本・原作/ライヒシーゲル)は、  日本の戦国時代のキリシタン大名の  《小西行長》と《高山右近》がテーマになっています。  初演は、1770年にザルツブルク。  当時の評判がどうだったかは伝わっていないので、  想像しようもありませんが、日本人が主人公となった歌劇の  第一号であるのは間違いありません。  いやぁ、ミヒャエル・ハイドンさん。地味に目立ちますなぁ……。


①カール・マリア・フォン・ウェーバー
②小堀右京と植村友之助
③J.ハイドン
④アントニオ・ディアベリ
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正解:W.A.モーツァルト

解説: 正解は、「W.A.モーツァルト」です。  彼の絶筆で未完となった《レクィエム K.626》の  冒頭、第1曲「入祭唱」の印象的な動機  《D(レ)-C#(ド#)-D(レ)-E(ミ)-F(ファ)》は、  ミヒャエル・ハイドンの「レクィエム」にも表れています。  「レクィエム」の完成は、ミヒャエル・ハイドンが1771年で、  W.A.モーツァルトのそれが1791年の着手です。  これはミヒャエル・ハイドンの「レクィエム」を聴いた  W.A.モーツァルトが記憶に奥底に残っていたのを  無意識のうちに使ったか、あるいは何か別の意味合いか。  謎は深まるばかりです。