薩英戦争 さつえいせんそう

🕒 1863年07月02日 〜 1863年07月04日
📍 場所: 鹿児島県 鹿児島湾(錦江湾)周辺 👤 関連: 島津久光,大久保利通
1863年に薩摩藩(鹿児島県)と、当時世界最強と言われたイギリス(大英帝国)の海軍が激突した戦争です。原因は前年に薩摩藩士がイギリス人を斬り殺した生麦事件。イギリスは犯人の処罰と賠償金を求めて鹿児島湾に軍艦で押し寄せました。交渉は決裂し、大砲の撃ち合いに発展!薩摩藩は城下が火の海になる大被害を受けますが、イギリス軍の艦長を戦死させるなど予想以上の大健闘を見せます。この戦いで「外国を武力で追い払う(尊王攘夷)なんて絶対に無理だ!」と痛感した薩摩藩は、逆にイギリスから最新の武器や技術を学ぶようになり、幕府を倒す最強の藩へと生まれ変わっていく歴史の重要なターニングポイントです。
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原因はイギリス人を斬った生麦事件

薩英戦争の原因は、1年前に起きた生麦事件(なまむぎじけん)です。薩摩藩(鹿児島県)の実質的なトップ・島津久光の行列が江戸の近くの生麦村を通った時、馬に乗ったまま道を譲らなかったイギリス人観光客を、怒った薩摩の武士が斬り殺してしまいました。当時は「大名行列を邪魔する者は斬っても良い」という日本のルールがありましたが、言葉も文化も違う外国人にはそんな理屈は全く通じなかったのです。
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世界最強のイギリス艦隊が襲来!

激怒したイギリスは幕府から多額の賠償金をゲットしますが、薩摩藩は「日本のルールに従っただけだ!」と支払いを拒否。そこで1863年、イギリスは7隻の最新型軍艦を鹿児島湾に派遣し、「犯人を引き渡してお金を払え!」と大砲をチラつかせて強烈なプレッシャーをかけました。しかし、血の気が多い薩摩の武士たちは全くビビりません。「外国人に指図されてたまるか!」と、逆にイギリス艦隊を奇襲してやろうと密かに反撃の計画を練り始めます。
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スイカ売りに変装?奇襲と開戦

薩摩の武士たちはなんと「スイカ売り」に変装してイギリスの軍艦に近づき、奇襲で船を乗っ取ろうとしましたが、警戒されて失敗。しびれを切らしたイギリス軍が薩摩の蒸気船を強引に奪い取ったことで、ついに薩摩藩の怒りが爆発!「イギリスの船を沈めろ!」と、海岸に設置した大砲から一斉に砲撃を開始しました。こうして、地方の一つの藩 VS 世界最強の大帝国という、前代未聞の薩英戦争が始まりました。
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荒天での命中弾!イギリスの誤算

イギリス軍は「あんな田舎の侍たち、大砲を撃てばすぐに降参するだろう」と完全に油断していました。しかし、当日は大荒れの天気。船が激しく揺れてイギリスの大砲がなかなか当たらない中、薩摩藩の大砲は見事にイギリスの旗艦(リーダーの船)に命中!なんと艦長と副長を戦死させるという大金星を挙げます。これには世界最強のイギリス海軍も大パニック。「日本の武士、めちゃくちゃ強いぞ!」と震え上がりました。
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最新兵器の恐怖と城下炎上

しかし、体勢を立て直したイギリス軍の反撃は凄まじいものでした。「アームストロング砲」という、遠くまで正確に飛んで大爆発する最新型の大砲を撃ち込まれ、薩摩藩の砲台は次々と破壊されてしまいます。さらに、発射された砲弾によって城下町にも火が燃え広がり、鹿児島の町の約1割が灰になるという甚大な被害を受けました。やはり、世界最強の科学力と軍事力は、当時の日本の想像をはるかに超える桁違いの威力だったのです。
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少年・東郷平八郎の初陣

実はこの戦争の時、海岸の砲台でイギリス軍に向かって大砲を撃っていた少年兵の中に、当時15歳の東郷平八郎(とうごうへいはちろう)がいました。彼はこの戦いで「海軍の重要性」と「世界との圧倒的な力の差」を肌で感じ、猛勉強してイギリスへ留学します。そしてのちの「日露戦争」で日本の大艦隊を率い、世界中から英雄として称賛される歴史的スーパースターへと成長していくのです。歴史の繋がりって面白いですね!
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昨日の敵は今日の友!賠償金と和解

お互いに大きなダメージを受けたため、イギリス軍は一旦横浜へ撤退し、その後平和的な話し合いが行われました。薩摩藩は幕府からお金を借りて(結局返しませんでしたが)イギリスに賠償金を支払い、和解が成立します。面白いのはここからです。本気で殴り合ったことで、イギリスは「薩摩ってすごい!」と実力を認め、薩摩も「イギリスの武器ハンパない!」と相手をリスペクトし合う奇妙な友情が芽生えるようになったのです。
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「攘夷」の限界と倒幕への目覚め

この薩英戦争は、幕末の歴史を動かす超重要なドミノの1枚です。身をもって外国の恐ろしさを知った薩摩藩は、「外国を力で追い払う(尊王攘夷)なんて100%無理だ!逆に外国から最新の武器や学問を学んで、日本を強い国に改造しなければ!」と180度考え方を変えました。そしてイギリスとガッチリ手を組み、強力な軍隊を作って、古い江戸幕府を倒す明治維新の最強のリーダーへと大成長していくのです。
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