世界の歴史において、圧倒的な軍事力や騎馬戦術、宗教的情熱によって、短期間のうちに大陸を横断する広大な領土を占領・支配し、世界の民族地図や文明のあり方を一変させた3大征服活動の総称です。
意気盛んなマケドニア王アレクサンダー大王が、ギリシャからエジプト、強大なペルシア帝国を滅ぼし、インダス川流域にまで至る大遠征を敢行した覇業です。この征服によりギリシャ文化とオリエント文化が融合し、東西文化が融合した「ヘレニズム文化」が誕生しました。
預言者ムハンマドの死後、正統カリフやウマイヤ朝のもとでアラブ人のイスラム軍が急速に拡大した大征服活動です。東ローマ帝国やササン朝ペルシアを圧倒し、中東から北アフリカ、イベリア半島に及ぶ広大な「イスラム世界」を形成し、世界の宗教地図を塗り替えました。
13世紀にチンギス・ハンとその子孫たちが、圧倒的な騎馬軍団を率いてユーラシア大陸の大半を席巻し、人類史上最大の連続した領土を持つ「モンゴル帝国」を築き上げた遠征です。この征服により東西の交通網が安全に確保され、「パクス・モンゴリカ(モンゴルの平和)」をもたらしました。