世界史の偉大な天才や哲学者たちの妻の中で、気性が非常に激しかったり、夫の思想と対立したりしたことで、後世に「悪妻」として名を残した女性たちの総称です。(※一般に4人が挙げられます)
古代ギリシャの哲学者ソクラテスの妻です。夫に対して口やかましく、怒鳴り散らして頭から水をかけたという逸話から、西洋において悪妻の代名詞とされています。しかし実際は、働かずに街頭で議論ばかりしている風変わりな夫を支え、家庭を守った苦労人という側面が強いです。
天才作曲家モーツァルトの妻です。悪妻や悪評の多い女性として描かれることが多かったですが、近年ではモーツァルトの死後に彼の遺稿や楽譜を熱心に整理・出版し、その音楽と名声を正当に後世に残すための優れた実務家・マネージャーとして極めて高く再評価されています。
ロシアの文豪レフ・トルストイの妻です。夫の膨大な原稿(『戦争と平和』など)を何度も清書して創作を支えましたが、晩年のトルストイが宗教的・極端な禁欲主義に傾倒し、全財産や著作権を放棄しようとしたことに猛反対し、激しい夫婦喧嘩の末に夫が家出して客死する原因となりました。
フランスの皇帝ナポレオン・ボナパルトの最初の妻(皇后)です。社交界の華であり絶世の美女でしたが、極めて激しい浪費癖があり、ナポレオンが遠征中にも度々不倫を繰り返して彼を深く悩ませました。後継ぎが生まれなかったため離婚されましたが、ナポレオンが終生愛した女性です。