歴史上の重要な戦争や反乱において、キリスト教の神への信仰と正義を掲げ、軍隊の精神的支柱として掲げられたとされる3つの有名な軍旗(陣中旗)の総称です。
日本の江戸時代初期に起きた「島原の乱」において、キリシタンの総大将であった少年・天草四郎時貞の軍勢が掲げた陣中旗です。中央に聖杯と秘跡が描かれ、天使が祈りを捧げる図案が描かれており、弾圧に苦しむ農民と信者たちの最後の心の支えとなりました。
百年戦争において、神の啓示を受けた少女ジャンヌ・ダルクがフランス軍を率いてオルレアンを解放した際に掲げていた軍旗です。白地に百合の花が散りばめられ、キリストと天使が描かれていたとされ、劣勢だったフランス軍に奇跡的な士気と勝利をもたらす象徴となりました。
中世ヨーロッパにおいて、イスラム教徒から聖地エルサレムを奪還するために編成された「十字軍」が掲げた旗です。白地に赤い十字(あるいはその逆)が描かれたシンプルなデザインは、神の兵士としてのアイデンティティを示し、後の各国の国旗(イングランドなど)の起源にもなりました。