世界の美術史において、単に人物の顔形を写し取るだけでなく、その人物の内面や性格、社会的地位、さらには時代の空気までもを絵筆で完璧に表現し尽くした3人の偉大な画家の総称です。
17世紀のスペイン黄金時代を代表する宮廷画家です。国王フェリペ4世一家を描いた『ラス・メニーナス(官女たち)』などの傑作で知られ、客観的で冷徹な観察眼と、対象の質感や空間の空気までを表現する圧倒的な筆致で、のちのマネやピカソなど多くの巨匠たちから「画家の中の画家」と尊敬されています。
17世紀のオランダ黄金時代を代表する巨匠です。「光と影の魔術師」と称され、『夜警』などの集団肖像画において、劇的な明暗法(キアロスクーロ)を用いて人物のドラマチックな内面を描き出しました。また、生涯にわたり自身の自画像を描き続け、人間の老いと精神の深淵を追求した画家でもあります。
日本の江戸時代(寛政年間)に突如として現れ、わずか10ヶ月の間に約140点の浮世絵を残して忽然と姿を消した正体不明の天才絵師です。歌舞伎役者の顔の極端なデフォルメ(大首絵)を通じて、役者の個性や人間の滑稽さ、内面的な性格までを強烈に描き出す斬新なスタイルは、世界的にも極めて高く評価されています。