聖書などの宗教的な題材を合唱と独唱、オーケストラによってドラマチックに演奏する大規模な声楽曲(聖譚曲)の中で、西洋音楽史に燦然と輝く3つの歴史的傑作の総称です。
G.F.ヘンデルが作曲した、キリストの降誕から受難、復活に至る生涯を描いたオラトリオの最高峰です。特に第2部の終曲である「ハレルヤ・コーラス」は世界中で最も有名な合唱曲の一つであり、初演時にイギリス国王ジョージ2世が感動のあまり起立したという伝説を生みました。
F.J.ハイドンが晩年に作曲した大作です。旧約聖書の「創世記」とミルトンの叙事詩「失楽園」を題材に、神が混沌とした宇宙から光や自然、動物、そして人類(アダムとイヴ)を創造していく壮大な過程を、古典派の完成されたオーケストレーションと圧倒的な合唱の力で明るく喜びに満ちて描き出しています。
F.メンデルスゾーンが作曲した、旧約聖書に登場する預言者エリヤの劇的な生涯を描いた傑作です。異教の神との対決や、干ばつと奇跡の雨、そして火の馬車に乗って天へ昇るシーンなどが、ロマン派の豊かな和声とドラマチックな音楽で描かれており、バッハの『マタイ受難曲』と並び称される声楽の大作です。