日本の古典怪談や演劇(歌舞伎や落語など)の演目において、恨みを持った幽霊が登場し、恐ろしさと深い悲哀を描いたことで後世まで語り継がれている3つの有名な怪異譚の総称です。
江戸時代後期に四代目鶴屋南北が書き上げた歌舞伎の狂言です。夫である民谷伊右衛門の非道な裏切りにより、毒薬で顔を醜く崩され無念の死を遂げた妻・お岩が、恐ろしい怨霊となって夫や関係者を次々と呪い殺していく、日本で最も有名で恐ろしい怪談の代表作です。
家宝の皿を割った(あるいは隠された)濡れ衣を着せられて井戸に投げ込まれて殺された下女・お菊の怨霊が、夜な夜な井戸から現れて「1枚、2枚…」と皿を数えるという怪談です。播磨国を舞台にした「播州皿屋敷」や、江戸を舞台にした「番町皿屋敷」など、全国に様々なバリエーションが存在します。
明治時代に初代三遊亭圓朝が創作した落語の怪談噺です。美しい娘・お露の幽霊が、カラン、コロンという下駄の音とともに牡丹の柄の灯籠を下げて、生前愛した浪人・新三郎の元へ夜這いに通い、最後は彼をあの世へと連れ去ってしまうという、恐ろしくも美しく切ない怪異譚です。