室町時代から江戸時代にかけて、朝廷や幕府の保護を受けて日本の伝統音楽である「雅楽」の演奏と伝承を独占的に担った、京都・大坂・奈良の3つの音楽集団(楽所)の総称です。
京都の朝廷に直属し、天皇や皇族の儀式・饗宴において雅楽を演奏した音楽集団です。大内氏などの有力な公家が統括し、平安時代からの伝統的な宮廷音楽の最も純粋な形を受け継ぐ、三方楽所の中心的な存在として最高の格式を誇りました。
大坂の四天王寺に所属し、聖徳太子の時代から続く伝統的な舞楽などを担当した音楽集団です。四天王寺の重要な法要(聖霊会など)での演奏を世襲で担い、力強くダイナミックな演奏スタイルが特徴でした。現在でも「天王寺舞楽」としてその伝統が受け継がれています。
奈良の春日大社や興福寺、東大寺などに所属し、南都の大寺社の祭礼(春日若宮おん祭など)で雅楽を演奏した音楽集団です。奈良時代の古い仏教音楽や神道音楽の様式を色濃く残しており、中世以降の雅楽の保存において非常に重要な役割を果たしました。