江戸時代後期から幕末にかけて、中国(唐や晋)の古典を深く研究する「唐様(からよう)」の書風を大成させ、近代の漢字書道の基礎を確立した3人の偉大な書家の総称です。
江戸の儒学者の家に生まれ、中国の古典碑法を深く研究した書家です。豪放で力強い「米庵流」を創始し、全国の大名や武士、文化人から絶大な人気を集め、門人は数千人に及んだとされます。江戸時代最大の書道塾を開き、書道界に君臨した巨匠です。
阿波国(徳島県)出身で、京都を拠点に活躍した儒学者・画家・書家です。王羲之や空海の書を深く研究し、極めて格調高く気品あふれる「海屋流」を確立しました。また、南画(文人画)の大家としても知られ、幕末の京都における文人文化の中心的な存在でした。
越後国(新潟県)出身の書家で、江戸で活躍しました。李邕や王羲之の書を研究し、明るく端正で非常に読みやすい「菱湖流」を確立しました。その美しく整った楷書は庶民や実務家の間で大流行し、明治時代以降の習字の教科書(お手本)の基本書体となりました。