江戸時代の大名家において、家督相続や派閥争いから発生した大規模な内部抗争(お家騒動)の中で、幕府を巻き込むほどの深刻な事態となり、後世の文学や芝居の題材となった3つの事件です。
江戸時代初期に福岡藩で起きた騒動です。専横を振るう2代藩主・黒田忠之に対し、重臣の栗山大膳が「藩主に謀反の疑いあり」と幕府に直訴しました。幕府の裁定によって大膳は盛岡へ流罪となりましたが、結果として藩はお取り潰しを免れ、大膳の忠義とされました。
江戸時代前期に仙台藩で起きた騒動(寛文事件)です。幼い藩主の亀千代を巡る派閥争いが激化し、幕府の大老・酒井忠清の屋敷での尋問中、原田甲斐が伊達安芸を斬殺するという刃傷沙汰に発展しました。歌舞伎『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』の題材として有名です。
江戸時代中期に加賀藩で起きた騒動です。藩主・前田吉徳に重用されて権力を握った足軽出身の大槻伝蔵が、吉徳の死後に保守派からの反発を受けて流罪となり、さらに藩主暗殺未遂事件の濡れ衣を着せられて切腹に追い込まれました。封建社会の身分闘争の側面を持つ事件です。