江戸時代に天下を治めた大名たちが、後世の子孫や家臣たちに向けて残したとされる、人生の訓戒や為政者としての心構えを説いた3つの有名な教訓の総称です。
「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し。急ぐべからず…」で始まる有名な遺訓です。忍耐の大切さ、怒りを敵と思うこと、そして足るを知ることの重要性を説き、長く苦労を重ねて天下を獲った家康の人生哲学が凝縮されています。
水戸黄門として知られる徳川光圀が残したとされる遺訓(義公遺訓)です。「苦なる事も楽しき事も、皆此の世のかりの宿の事なれば…」などと説き、奢り高ぶらず、民を思いやり、道理を重んじて生きるという儒教的な君主の理想像が示されています。
仙台藩の初代藩主・伊達政宗(貞山公)が残したとされる遺訓です。「仁に過ぐれば弱くなる。義に過ぐれば固くなる。礼に過ぐれば諂い(へつらい)となる…」など、五常(仁義礼智信)の徳のバランスの重要性を説き、戦国武将らしい実践的な教えとなっています。