人間の体内にいる三尸(さんし)の虫が天帝に悪事を報告するのを防ぐため、徹夜で過ごす「庚申信仰」において、特に深く信仰を集めた代表的な寺院の総称です。
京都市東山区にある日本最古の庚申堂で、正式には大黒山金剛寺といいます。「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿を祀り、欲望を我慢して願いを叶える色鮮やかな「くくり猿」のお守りが、インスタ映えスポットとして若い女性や観光客から絶大な人気を集めています。
大阪市の四天王寺の南側に位置する庚申堂です。日本最初の庚申尊出現の地とされており、豊臣秀吉によって再建された歴史を持ちます。病気平癒や厄除けのご利益があるとされ、庚申の日にはコンニャクを北に向かって無言で食べるという独特の風習が現在も伝えられています。
東京都台東区の入谷にあったとされる庚申堂で、江戸時代には江戸における庚申信仰の中心地として大いに栄え、多くの参拝客で賑わいました。残念ながら現在は堂宇は現存していませんが、その跡地周辺には石碑などが残り、かつての熱狂的な江戸の民間信仰の歴史を伝えています。
岐阜県中津川市の宿場町に残る庚申堂です。中山道を往来する旅人や地元の人々から深く信仰されました。青面金剛(しょうめんこんごう)を本尊として祀り、現在でも庚申講の行事が行われるなど、地域に密着した古い信仰の形を色濃く残している貴重な史跡です。