日本の仏教建築の中で、釈迦の遺骨(仏舎利)を祀るために建てられた五重塔のうち、その歴史的価値や建築様式の美しさが特に際立っている3つの国宝の塔の総称です。
奈良県の法隆寺にある、飛鳥時代(7世紀)に建立された「世界最古の木造五重塔」です。安定感のある美しいシルエットを持ち、初層の内部には釈迦の生涯を描いた精巧な塑像群(塔本四面具)が安置されています。日本の仏教建築の原点であり、国宝および世界遺産に登録されています。
京都府京都市伏見区の醍醐寺にあり、平安時代(951年)に村上天皇が建立した京都府で最も古い木造建築物です。高さ約38メートルで、屋根の上の相輪(そうりん)が塔全体の3分の1を占めるという特徴的なプロポーションを持ち、力強くも優雅な平安時代の建築美を今に伝えています。
山口県山口市にある瑠璃光寺の境内に、室町時代(1442年)に大内義弘の供養のために建立された塔です。檜皮葺(ひわだぶき)の屋根の反りが非常に美しく、細部まで精巧な造りが施されています。西の京と呼ばれた山口で花開いた大内文化の最高傑作として、国宝に指定されています。