火山ガスや硫黄の蒸気が吹き出し、草木が生えない荒涼とした岩肌の風景が広がることから、仏教で説かれる「地獄」に例えられ、畏怖と信仰の対象となった3つの場所です。
富山県の立山連峰は、古くから立山修験の聖地として信仰されてきました。特に室堂周辺にある「地獄谷」は、火山ガスが噴出し煮えたぎる熱湯が湧き出す荒涼とした風景が広がり、立山曼荼羅に描かれた地獄そのものとして恐れられ、人々は極楽往生を願って登拝しました。
青森県の下北半島にある霊場で、硫黄臭と火山性ガスが立ち込める荒涼とした岩場(地獄)と、美しい宇佐美湖の白い砂浜(極楽浜)が隣り合う特異な景観を持ちます。古くから死者の魂が行き着く場所として信じられ、風車を持った地蔵尊が並ぶ光景は見る者の心を強く打ちます。
秋田県湯沢市にある、強酸性の温泉と火山ガスが噴出する草木一本生えない灰白色の岩肌が広がる場所です。その凄まじい光景はまさに地獄絵図のようであり、かつては罪人が落とされる場所と恐れられました。周辺には酸性が強すぎて目に入ると激痛が走る「川原毛大湯滝」などの秘湯があります。