日本の仏教美術および不動明王信仰において、その色彩と霊的威厳から最高峰の傑作とされ、国宝などに指定されている3つの貴重な不動明王の仏画の総称です。(江戸五色不動を指す場合もあります)
京都の天台宗門跡寺院である青蓮院に伝わる国宝の仏画「青不動明王二童子像」です。平安時代後期の最高傑作であり、全身が青黒い色で描かれています。燃え盛る炎を背負い、力強くもどこか優しさを秘めた表情が特徴の、極めて貴重な秘仏です。
和歌山県高野山の総本山金剛峯寺(別格本山明王院)に伝わる国宝の仏画です。智証大師円珍が感得した姿を描いたとされ、体色が真っ赤に燃えるような朱色で描かれています。密教の修行において極めて重要な尊像として、厳重に守り伝えられています。
滋賀県大津市の三井寺(園城寺)に伝わる国宝の仏画です。円珍が修行中に感得した金色の不動明王の姿を描いたもので、全身が黄色(金色)で表現され、筋肉の隆起などが非常に生々しく力強く描かれています。日本の不動明王図の源流ともされる傑作です。
東京都の天台宗瀧泉寺に祀られている不動明王で、関東最古の不動霊場です。「目黒」の地名の由来ともなり、江戸時代には徳川家光の帰依を受けて大いに栄え、江戸五色不動の筆頭として現在も多くの人々の厄除け信仰を集めています。
東京都豊島区の真言宗豊山派金乗院に祀られている不動明王で、目黒不動と並ぶ江戸五色不動(目白不動)の一つです。江戸時代に徳川家光の命により「目白」の称号を与えられ、周辺の地名の由来となりました。病気平癒や厄除けの仏様として親しまれています。