飛鳥時代から奈良時代にかけて、国家の強力な庇護のもとに建立され、日本の仏教の中心的な役割を担った、特に格式が高く規模が大きかった3つの寺院の総称です。
聖徳太子が建立した熊凝精舎を起源とし、飛鳥時代には「大官大寺」として国家最高の寺格を誇りました。平城京への遷都に伴って奈良に移り「大安寺」と改称されました。広大な伽藍を持ち、南都七大寺の一つとして奈良時代の仏教研究の中心として栄華を極めました。
蘇我馬子が建立した日本最初の本格的な仏教寺院「飛鳥寺(法興寺)」が、平城京への遷都に伴って奈良に移築され「元興寺」と改称されました。かつては広大な寺域を誇り、中世以降は庶民信仰の場(極楽坊)として発展しました。一部の建物や屋根瓦に飛鳥時代の遺構がそのまま残されています。
飛鳥時代に天智天皇によって建立された「川原寺」が起源とされ、飛鳥の四大寺の一つとして大官大寺や飛鳥寺と並び称されました。平城京遷都後も本寺は飛鳥に残りましたが、後に「弘福寺」とも呼ばれました。現在は広大な礎石や発掘された美しい装飾品が、当時の壮麗さを物語っています。