九州地方北部で秋に行われる収穫感謝の祭礼「くんち(宮日、供日)」の中で、特に規模が大きく、山車や奉納踊りが華やかで全国的に有名な3つの祭りの総称です。
長崎市の氏神である諏訪神社の秋季大祭で、寛永11年(1634年)に遊女が神前で謡曲を奉納したのが始まりとされます。南蛮や紅毛、中国の文化が融合した長崎ならではの異国情緒あふれる奉納踊りが特徴で、「龍踊(じゃおどり)」や「阿蘭陀漫才」など、国際色豊かな演目が観客を魅了します。
福岡市の櫛田神社で毎年10月に行われる秋の豊穣感謝祭です。博多どんたくが夏の祭りであるのに対し、おくんちは秋の訪れを告げる厳かな神事です。神牛が引く牛車を中心とした御神幸行列が博多の街を練り歩き、五穀豊穣や商売繁盛を祈願する、地域に根差した伝統行事です。
佐賀県唐津市の唐津神社の秋季例大祭で、国の重要無形民俗文化財です。最大の見どころは、漆の一閑張りで作られた「赤獅子」や「鯛」「シャチ」などの巨大で極彩色豊かな14台の曳山(やま)です。「エンヤ、エンヤ」の掛け声とともに旧城下町を疾走する姿は、勇壮にして華麗な唐津の誇りです。