日本の歴史的な神社仏閣に現存する土塀の中で、その建築技術の高さや歴史的背景、独特の堅牢な構造から特に名高い3つの土塀の総称です。
兵庫県西宮市のえびす宮総本社・西宮神社を囲む、全長約247メートルに及ぶ巨大な土塀です。室町時代初期に造られたとされ、土と瓦を何層にも交互に積み重ねて非常に強固に築かれているため「練塀」と呼ばれます。国の重要文化財に指定されている歴史的建造物です。
京都府の三十三間堂(蓮華王院)の南側にある、桃山時代に豊臣秀吉が寄進したとされる瓦葺きの築地塀です。桃山文化の豪壮さを伝える立派な造りで、屋根瓦には豊臣家の家紋である五三の桐が刻まれています。重要文化財に指定されており、当時の権力者の威信を今に伝えています。
愛知県の熱田神宮境内にある土塀です。1560年、織田信長が桶狭間の戦いに出陣する際に熱田神宮で必勝祈願を行い、見事に大勝したことへの御礼として奉納されました。土と石灰を油で練り固め、瓦を厚く積み重ねた非常に堅牢な造りであり、信長の信仰心を示す貴重な遺構です。