日本の林業地帯において、何世代にもわたる人々の植林や枝打ちなどの徹底した手入れによって形成された、美しく優良な3つの人工林の総称です。
静岡県の天竜川流域(浜松市天竜区など)に広がる人工林です。明治時代に金原明善を中心に行われた治水事業と植林活動をきっかけに形成されました。温暖な気候と豊かな土壌のおかげで成長が早く、根元から真っ直ぐに育つ良質な「天竜杉」や「天竜ヒノキ」が生産され、住宅用の柱や建材として広く利用されています。
三重県南部の尾鷲市から紀北町にかけて広がる人工林です。日本有数の多雨地帯であり、急峻な地形と痩せた土壌という厳しい環境下で、ゆっくりと時間をかけて育てられる「尾鷲ヒノキ」が有名です。年輪が緻密で非常に強度が高く、油分を多く含むため美しい光沢があり、高級柱材や建具材として高い評価を得ています。
奈良県の吉野川流域(川上村、東吉野村など)に広がる、約500年の歴史を持つ日本最古の人工林地帯です。通常よりも苗木を非常に狭い間隔で植える「密植」と、何度も間伐を繰り返す独自の手法により、真っ直ぐで年輪が細かく均一な「吉野杉」が育ちます。樽丸(酒樽の材料)や高級建築材としてブランド化されています。