家屋が密集して村を形成するのではなく、広大な農地の中に家屋がポツンポツンと点在して広がる「散居村(さんきょそん)」の景観が特に見事な3つの平野の総称です。
富山県西部に広がる日本を代表する散居村で、約7000戸の農家が点在しています。それぞれの家屋(アズマダチ)は、冬の季節風や吹雪から家を守るために「カイニョ」と呼ばれる杉などの屋敷林で囲まれており、水田に水が張られる春先には、展望台から見下ろすと島々が浮かぶような絶景となります。
岩手県南部の奥州市などに広がる日本最大級の扇状地です。豊富な雪解け水を利用して古くから水田開発が行われ、広大な田園地帯に農家が点在する散居集落が形成されました。「エグネ」と呼ばれる屋敷林が家々を囲み、東北の厳しい自然環境と共生してきた独特の美しい農村景観を保っています。
島根県の斐伊川下流域に広がる平野で、度重なる洪水対策や季節風から家を守るため、「築地松(ついじまつ)」と呼ばれる独特の屋敷林を持つ農家が点在しています。黒松をL字型などに高く刈り込んだ築地松の景観は非常に美しく、出雲地方の伝統的な田園風景のシンボルとなっています。