日本の山深い地域にあり、古くから交通が不便であったため、独自の伝統文化や生活様式、あるいは平家落人伝説などが色濃く残されている3つの地域の総称です。
岐阜県大野郡白川村の庄川流域にある集落で、豪雪地帯の厳しい気候に耐えるための「合掌造り」と呼ばれる茅葺き屋根の家屋が数多く残されています。日本の原風景を今に伝える貴重な集落として、「白川郷・五箇山の合掌造り集落」としてユネスコの世界文化遺産に登録されています。
徳島県の四国山地深く、吉野川の支流である祖谷川に沿って広がる険しい渓谷地帯です。源平合戦に敗れた平家の落人が隠れ住んだという伝説が残り、シラクチカズラを編んで作られた吊り橋「かずら橋」や、急斜面にへばりつくように点在する集落など、独特の景観と文化が残っています。
宮崎県北西部の九州中央山地に位置する、全面積の大部分を森林が占める険しい山村です。ここにも壇ノ浦の戦い後に平家の残党が逃れ落ちたという伝説が残り、それを討伐に来た源氏の武将・那須大八郎との悲恋の物語が伝わっています。日本で唯一、伝統的な焼畑農業が継承されています。