キレット(切戸)とは、稜線がV字型に深く切れ込んだ険しい地形のことです。日本の山岳において、特に規模が大きく、通過に高い技術と度胸が要求される3つの難所の総称です。
槍ヶ岳と穂高岳(北穂高岳)を結ぶ縦走路にある、国内で最も深く険しいV字の切れ込みです。長谷川ピークや飛騨泣きといった難所が連続し、両側がスッパリと切れ落ちたナイフリッジを歩くため、一般登山道の中で最も危険度の高いルートとされています。
五竜岳と鹿島槍ヶ岳の間に位置する深い切れ込みです。大キレットほどの高低差はないものの、足場が狭く、鎖や梯子が連続する険しい岩稜帯です。鞍部にはキレット小屋が建っており、後立山連峰を縦走する登山者にとっての重要な通過点です。
「かえらずのキレット」と読み、白馬鑓ヶ岳と唐松岳の間にある天狗の大下りから不帰ノ嶮にかけての険しい岩稜帯です。名前の通り、一度入ったら生きては帰れないと言われたほどの難所で、垂直に近い鎖場やもろい岩場が続く後立山連峰屈指の難ルートです。