足利 義稙 あしかが よしたね

1466年 - 1523年 室町時代後期(戦国時代初期)
生没年月日: 文正元年7月30日(1466年9月9日) 〜 大永3年4月9日(1523年5月23日)
出身: 京都府京都市 武将、室町幕府10代征夷大将軍
室町幕府の第10代将軍。明応の政変でクーデターにあい、一度は将軍の座を奪われて京都から追放されてしまいます。しかし、決して諦めない不屈の精神で有力大名である大内義興らの支援を取り付け、なんと奇跡的に「将軍への返り咲き」を果たした前代未聞の人物です!しかし、再び実力者と対立して京都を追われ、生涯を通じて各地を流浪したため「流れ公方」と呼ばれました。戦国時代の幕開けの混乱を象徴する、波乱万丈な将軍のストーリーです。
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流浪の幼少期と応仁の乱

1466年、第8代将軍・足利義政の弟である足利義視(よしみ)の長男(初名は義材:よしき)として誕生します。彼が生まれたまさにその頃、日本を二分する大戦争応仁の乱が勃発!お父さんが西軍の総大将として担ぎ出されたため、幼い頃からお父さんと一緒に京都を離れて各地を逃げ回る(流浪する)という、苦難の連続の日々を送りました。
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第10代将軍への就任

応仁の乱が終わった後、第9代将軍・足利義尚が若くして病死します。そしてお父さんの義視も亡くなった後、1490年に25歳でついに第10代征夷大将軍に就任しました。前の将軍たちの「幕府の権力をもう一度強くするぞ!」という強い意志を受け継ぎ、落ちぶれた将軍の権威を取り戻すためにやる気満々で政治に取り組み始めます。
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将軍の威信を示す!親征の決行

「将軍のパワーを大名たちに見せつけるぞ!」。義稙は、近江(滋賀県)の六角氏や、河内(大阪府)の畠山氏といった反抗的な大名たちに対して、自らが大軍の先頭に立って討伐に向かう「親征(しんせい)」を行いました。一定の成功を収めることで、将軍としての力と威信を世間に強くアピールすることに成功します。

テストに出る!明応の政変

1493年、将軍が強くなることを嫌がったサポート役(管領)の細川政元(ほそかわ まさもと)が、なんと京都でクーデターを起こします(明応の政変)。義稙は河内への出陣中に背後を突かれて捕らえられ、将軍の役職を剥奪された上に、京都の龍安寺(りょうあんじ)に幽閉(閉じ込められること)されてしまいました!
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劇的な脱出!越中への逃亡

幽閉されて大ピンチの義稙でしたが、彼は絶対に諦めません!側近たちの手引きにより、なんと幽閉先のお寺から夜逃げのような劇的な脱出に成功します。京都から遠く離れた越中(富山県)の有力者を頼って逃げ延び、そこで「越中公方(えっちゅうくぼう)」と呼ばれながら、将軍の座を取り戻す再起のチャンスをじっと窺いました。
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大内義興の支援と逆襲の上洛

富山からさらに西へ移動し、西国の超ビッグな大名である大内義興(おおうち よしおき)を頼って周防(山口県)へ移ります。そして1508年、自分を追い出した細川政元が暗殺されて幕府が大混乱しているスキを突き、大内軍の強大な軍事力をバックにつけて、ついに京都へ向けて大進軍(上洛)を開始しました!

奇跡!前代未聞の将軍返り咲き

京都へ攻め上った義稙は、自分の代わりに立てられていた第11代将軍(足利義澄)を追い出すことに成功します。そして、なんと日本の歴史上でも前代未聞となる「2度目の将軍就任(将軍職復帰)」という奇跡を果たしたのです!大内義興や細川高国(ほそかわ たかくに)を政治の中心に据え、幕府の政権を安定させました。
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再びの対立!細川高国との不和

しかし、平和は長く続きません。最大のスポンサーだった大内義興が、自分の領地の反乱を鎮めるために山口県へ帰ってしまうと、京都の覇権を握った細川高国と激しく対立するようになります。「将軍である私が自分で政治をしたいのに!」と、高国の身勝手な振る舞い(専横)に対して、義稙は再び強い不満とストレスを溜め込んでいきました。
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二度目の京都脱出!逃げる将軍

1521年、ついに細川高国との対立が決定定的となり、「こんなところにはいられない!」と、義稙は将軍でありながらなんと二度目の京都出奔(逃亡)を決行します!和泉国(大阪府南部)から淡路島へと逃げ落ちました。逃げられた高国は、新しい将軍として第12代・足利義晴(よしはる)を勝手に立ててしまいます。
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「流れ公方」の無念の最期

その後、阿波(徳島県)へ移り、三好氏などの支援を得て「三度目の京都奪還」を目指して執念を燃やしますが、1523年に病に倒れ、58歳でこの世を去りました。将軍でありながら生涯のほとんどを戦いと逃亡(流浪)に捧げたため、人々から「流れ公方」と呼ばれました。どんなにドン底に落ちても決して諦めない、不屈の闘志を持った名物将軍です。
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