和気 清麻呂 わけ の きよまろ

733年 - 799年 奈良時代 - 平安時代初期
生没年月日: 天平5年(733年) 〜 延暦18年2月21日(799年4月4日)
出身: 備前国(岡山県和気町) 貴族、官僚
皇室の血筋を守るため、当時の絶対的な権力者であった怪僧・道鏡に命懸けで立ち向かった、奈良~平安時代初期の勇気あふれるスーパー忠臣です!道鏡が「自分が天皇になる!」という神のお告げを偽造した「宇佐八幡宮神託事件」において、称徳天皇の命で九州へ真偽を確かめに派遣されました。道鏡からの激しい脅しや買収にも全く屈せず、「天皇の位には必ず皇族を就けよ!」という本当の神の声を都へ持ち帰り、日本の国体を救いました。激怒した道鏡によって「別部穢麻呂(わけべのきたなまろ)」という屈辱的な名前に変えられ、大隅国(鹿児島県)へ流罪にされますが、道中で暗殺者に狙われた際に300頭のイノシシが現れて彼を守ったという奇跡の伝説(京都・護王神社の由来)を残しています!道鏡の失脚後に都へ復帰すると、桓武天皇の最も信頼できる腹心として大活躍。長岡京でのトラブルに悩む天皇に対し、「平安京への遷都」を提案して新都建設の最高責任者となり、その後の1000年に続く「平安の都」の基礎を築き上げた、最高に誠実でタフな政治家のストーリーです!
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備前国から上京した誠実な官僚

733年、備前国(岡山県)の地方豪族の家に生まれます。姉の和気広虫(わけのひろむし)と共に都へ上り、朝廷に仕えました。姉の広虫は称徳天皇から非常に厚い信頼を受ける側近であり、清麻呂自身も誠実で実直な官僚として順調に出世の階段を登っていました。

皇室最大の危機!道鏡の野望

769年、日本の歴史を揺るがす大事件が起きます。称徳天皇から絶大な寵愛を受けていた僧侶・道鏡が、「道鏡を天皇にすれば天下は平和になる」という九州・宇佐八幡宮からの神のお告げ(神託)を偽造し、自らが天皇の座を乗っ取ろうと企んだのです。
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命懸けの旅!宇佐八幡宮への派遣

「皇族以外の者が天皇になるなどあり得ない!」と朝廷は大混乱に陥ります。称徳天皇は神託の真偽を確かめるため、清麻呂を勅使(天皇の使い)として九州の宇佐八幡宮へ派遣することを決定しました。道鏡は清麻呂に対し「私に有利な報告をすれば高官にしてやる」と持ちかけます。
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脅しに屈しない!真の神託

道鏡からの誘惑と、従わなければ殺されるかもしれないという恐怖。しかし清麻呂は決して屈しませんでした。宇佐八幡宮で祈りを捧げ、「日本の国が始まって以来、君臣の身分は定まっている。皇族ではない者が天皇になることは絶対に許されない!」という本物の神託を持ち帰ったのです!
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激怒の道鏡と「別部穢麻呂」への改名

野望を打ち砕かれた道鏡は激怒!清麻呂の官位をすべて剥奪し、あろうことか名前を「別部穢麻呂(わけべのきたなまろ:汚いヤツという意味)」という屈辱的なものに改名させました。さらに姉の広虫も「狭虫(さむし)」と改名させられ、清麻呂は遠く大隅国(鹿児島県)へと流罪にされてしまいます。
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絶体絶命!イノシシ軍団の奇跡

流罪の道中、道鏡の放った刺客に襲われて足の筋を斬られるという絶体絶命のピンチに陥ります。しかしその時、どこからともなく300頭もの野生のイノシシの群れが現れ、清麻呂の輿(こし)の周りを囲んで刺客から守り抜き、さらに彼の足の傷まで不思議と治ってしまったという奇跡の伝説が残されています。
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奇跡の復活!道鏡の没落と名誉回復

翌年の770年、称徳天皇が崩御したことで道鏡はあっけなく失脚し、下野国(栃木県)へ左遷されました。新しく即位した光仁天皇によって清麻呂はただちに都へ呼び戻され、元の名前と官位を取り戻して、劇的な政界復帰を果たします!
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桓武天皇の最強のブレーンへ

光仁天皇の次代である桓武天皇の時代になると、天皇からその忠誠心と実務能力を高く評価され、最も信頼される右腕(腹心)として大活躍します。土木工事や治水事業にも天才的な才能を発揮し、国家の重要なプロジェクトを次々と成功させました。
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歴史を動かす大提案「平安京遷都」

当時、桓武天皇は新しく造った「長岡京」での相次ぐ身内の不幸や怨霊の噂、さらに水害などのトラブルに深く悩んでいました。そこで清麻呂は、天皇を山背国(京都盆地)へ案内し、「こここそが都にふさわしい場所です!」と『平安京』への遷都を力強く提案したのです。
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1000年の都を築いた忠臣の最期

清麻呂は平安京を造営する最高責任者(造宮大夫)に任命され、持てる知識と情熱のすべてを注ぎ込んで新しい都の基礎を築き上げました。遷都からわずか5年後の799年、67歳でこの世を去ります。彼が命懸けで守った皇室と、彼が創り上げた平安の都は、その後1000年以上の長きにわたって日本の歴史を紡いでいくことになります。
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