『日本書紀』や『万葉集』、『風土記』などの歴史書や古典文学にその名が記されており、神話の時代から人々に知られ利用されてきた、日本で最も古い3つの温泉の総称です。
愛媛県松山市に位置し、約3000年の歴史を持つとされる日本最古の温泉です。『日本書紀』には聖徳太子が来浴した記録が残り、夏目漱石の『坊っちゃん』の舞台としても有名です。明治時代に建築された荘厳な木造三層楼の道後温泉本館は、公衆浴場として初めて国の重要文化財に指定されました。
兵庫県神戸市にあり、大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)の二柱の神が発見したという開湯伝説を持つ古湯です。『日本書紀』には舒明天皇が約3ヶ月にわたり滞在したと記されています。古くから皇族や貴族、僧侶たちが湯治に訪れた、日本を代表する格式高い温泉地です。
和歌山県南紀白浜に位置し、かつては「牟婁の温湯(むろのゆ)」と呼ばれました。『日本書紀』には斉明天皇や持統天皇、文武天皇などが湯治に訪れたと記録されています。万葉集にも数多くの歌が詠まれており、太平洋を見渡す美しい海岸の情景とともに、飛鳥・奈良時代の皇族たちに深く愛されました。