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原子番号: 74

W

タングステン
Tungsten
原子量 183.84
分類 第6周期 / 第6族
状態(常温) solid
発見者 / 年 エルヤル兄弟 (1783年 / スペイン)

特徴・解説

すべての金属の中で最も熱に強く、約3400度という想像を絶する温度まで溶けない熱の王者です。かつては白熱電球の光る糸として世界を照らし、現在はダイヤモンドに次ぐ硬さを誇る超硬合金として金属を削るドリルに欠かせません。金と同じくらいズッシリと重い、小さくても頼りになる重金属です。

🪨 スウェーデン語の重い石

スウェーデン語で重い石を意味するタングステンが由来です。また元素記号のWは、ドイツ語で狼のヨダレを意味するウォルフラムが由来。スズの精製を邪魔する厄介な鉱物として嫌われていたためです。

🔥 金属界ナンバーワンの灼熱耐性

すべての金属の中で最も融点が高く、なんと約3400度までドロドロに溶けません。この圧倒的な熱への強さを活かして、ロケットエンジンのノズルなど極限の高温にさらされる環境で使われます。

💡 エジソンの電球を完成させた糸

発明王エジソンは竹の繊維で電球を作りましたが、寿命が短いのが弱点でした。その後、熱に強いタングステンの細い糸が採用されたことで、白熱電球はついに世界中に普及し夜を明るく照らしました。

钻 ダイヤモンドに迫る硬さの刃

炭素と結びついた炭化タングステンは、ダイヤモンドに次ぐ凄まじい硬さを持ちます。超硬合金として、分厚い鉄板に穴を開けるドリルや、トンネルを掘る巨大な掘削機の刃として大活躍しています。

⚖️ 金とそっくりなズッシリ感

金とほぼ同じ密度を持つため、手に持つと見た目以上にズッシリとした重みを感じます。偽物の金塊を作るために、タングステンのブロックに金メッキを施すという悪用事件が起きるほどです。

🎯 ダーツの矢を細く重くする

ダーツの矢の素材として大人気です。タングステンは非常に重いため、細くて握りやすいスタイリッシュな形にしても十分な重さを保つことができ、狙った場所にズドンと飛ばすことができます。

📱 スマホのバイブの振動の正体

スマホが震えるバイブレーション機能。あの小さなモーターの先には、重いタングステンの重りがわざと偏って取り付けられており、高速で回ることで強力な振動を生み出しています。

💰 1グラムの価格と中国への依存

工業用に大量に必要ですが、世界生産の約8割を中国が占めているため価格変動のリスクがあります。1グラム数円程度ですが、レアメタルとして国家の備蓄対象にもなっている重要物資です。

🖋️ ボールペンの先の小さなボール

私たちが毎日使うボールペンのペン先には、インクを転がして出すための極小のボールがはまっています。紙に何キロこすりつけてもすり減らないタングステン合金で作られた精密部品です。

☄️ 宇宙から神の杖を落とす兵器

軍事構想に登場する神の杖という宇宙兵器。爆薬を使わず、巨大なタングステンの杭を宇宙の衛星から落下させ、その凄まじい質量と速度のエネルギーだけで都市を壊滅させる恐ろしい兵器です。