| 原子量 | 144.24 |
|---|---|
| 分類 | 第6周期 / 第3族 |
| 状態(常温) | solid |
| 発見者 / 年 | ヴェルスバッハ (1885年 / オーストリア) |
鉄やホウ素と組み合わせて作るネオジム磁石は、世界最強の永久磁石として現代社会に革命を起こしました。スマートフォンの小さなスピーカーから、電気自動車の強力なモーター、風力発電の巨大なタービンまで、あらゆる電気製品の小型化と高出力化を支える超重要元素です。
プラセオジムと一緒にジジミウムという金属から分離されたため、ギリシャ語で新しいを意味するネオスと、双子を意味するディデュモスを合わせて新しい双子と名付けられました。
1984年、日本の佐川眞人博士がネオジムと鉄とホウ素を組み合わせたネオジム磁石を発明しました。従来の磁石の何倍もの吸着力を持ち、世界中の工業製品の常識を覆しました。
スマホ用の小さなイヤホンがあんなにパワフルな重低音を出せるのは、中に米粒ほどのネオジム磁石が入っているからです。磁力が強いため、部品を極限まで小さくできます。
テスラなどの電気自動車がガソリン車並みの猛スピードで加速できるのは、モーターに大量のネオジム磁石が使われているからです。強力な磁力が回転する力を極限まで高めています。
パソコンのハードディスクの中で、データを読み書きするレコードの針のような部品を猛スピードで正確に動かしているのも、ネオジム磁石の強力な磁力の反発力を利用しています。
風力発電の巨大な風車がゆっくり回るだけでも効率よく電気を作れるのは、発電機の中に数百キログラムものネオジム磁石が敷き詰められているからです。クリーンエネルギーの要です。
ネオジム磁石は高温になると磁力が完全に消えてしまうという弱点があります。これを克服するため、モーター用にはジスプロシウムという別の高価なレアアースを混ぜて耐熱性を上げています。
現代のハイテク製品に絶対に不可欠なため需要が爆発しており、1グラム数百円で取引されます。中国が世界の生産の大部分を握っているため、国家間の戦略物資として常に争奪戦が起きています。
ネオジムを混ぜたガラスは、太陽の光の下では美しいラベンダー色ですが、蛍光灯の下では薄い水色に変化します。この不思議な性質を活かした工芸ガラスや花瓶が作られています。
その圧倒的な磁力のイメージから、SFアニメなどに登場するレールガン(電磁投射砲)や、宇宙戦艦のバリア発生装置のコア部品として、ネオジム合金が高確率で採用されています。