| 原子量 | [294] |
|---|---|
| 分類 | 第7周期 / 第18族 |
| 状態(常温) | unknown |
| 発見者 / 年 | ロシア・アメリカ共同研究 (2002年 / ロシア・米) |
超重元素合成の世界的権威であるユーリ・オガネシアン博士にちなんで命名されました。現在人類が知る中で最も重い最後の元素であり、周期表の第7周期の最後を飾ります。希ガスの位置にありますが気体ではなく固体だと予想されるなど、常識が通用しない極限世界の頂点に君臨する究極の物質です。
ロシアの超重元素合成チームを率いるユーリ・オガネシアン博士の功績を称えて命名。シーボーギウム以来史上2例目となる、生存中の人物の名前が付けられた極めて名誉ある特例元素です。
原子番号118番は、現在私たちが知るすべての元素の中で最も重く、周期表の一番右下に君臨する最後の元素です。これより重い119番以降はまだ誰も発見していない未知の領域です。
ネオン(Neon)やアルゴン(Argon)など、希ガス族の元素の英語名は「on」で終わる伝統があります。それに従い、オガネシアンの名前にonをつけてオガネソンと命名されました。
アメリカから提供された貴重な人工元素カリホルニウム249に、カルシウム48のビームを衝突させて合成されました。人工元素同士をぶつける、まさに現代の錬金術の究極系とも言える実験です。
周期表では気体の希ガスの列にいますが、原子核が重すぎて電子の軌道が歪む相対論的効果により、常温で気体ではなく固体になっている可能性が高いと予想される、常識破りの元素です。
実験で初めて確認されたのはわずか数個の原子でした。一番長寿のものでも半減期は1ミリ秒以下しかなく、作られた瞬間に消滅するため、価格をつけることはおろか見ることも絶対に不可能です。
実は1999年にアメリカのチームが先に118番を発見したと発表し、ギオルシウムと命名しようとしました。しかし後にデータ捏造事件だったことが発覚し、幻の発見として取り消された黒歴史があります。
オガネシアン博士は数十年にわたり数々の超重元素の発見を主導してきました。冷たい核融合や熱い核融合など、様々な手法を駆使して未知の領域を切り拓いた彼の執念が、この元素に結実しています。
118番のオガネソンが正式に認定されたことで、メンデレーエフが考案した周期表の第7周期(横の7列目)までのすべての空席が、人類の手によってついに完璧に埋め尽くされました。
現在知られる最も重い究極の元素であることから、ハードSF作品ではブラックホールからエネルギーを抽出する重力制御エンジンの最終コア部品や、宇宙を創り変える特異点の素材として描かれます。