| 原子量 | 20.180 |
|---|---|
| 分類 | 第2周期 / 第18族 |
| 状態(常温) | gas |
| 発見者 / 年 | ラムゼー、トラバース (1898年 / イギリス) |
宇宙には多く存在しますが、地球の空気中にはほんのわずかしか含まれていない希少な気体です。ヘリウムと同じ希ガスの仲間で、絶対に他の物質と反応しません。ガラス管に閉じ込めて電気を流すと、夜の街を彩る鮮やかなオレンジ色の光を放つことで有名です。
1898年に空気中から未知の気体を分離する実験を行っていた化学者ラムゼーが発見しました。彼の息子がギリシャ語で新しいを意味する言葉から名付けることを提案し、そのままネオンという美しい名前が採用されました。
真空のガラス管にネオンガスを少しだけ入れて高い電圧をかけると、電子が衝突して赤みを帯びた鮮やかなオレンジ色に発光します。これが繁華街の看板をピカピカと彩るネオンサインの仕組みであり、夜の象徴とも言えます。
実は青色や緑色に光る看板もネオンサインと呼ばれますが、ネオンガスが入っているのはオレンジ色のものだけです。他の色を出したい時は、アルゴンなどの別のガスを入れたり、色付きのガラス管を使って色を変えています。
地球の空気中にはわずか0.0018パーセントしか含まれていません。大量の空気を極低温に冷やして液化し、そこから少しずつ分離して取り出すため、製造には莫大な電気代がかかり、1リットルあたり数百円とやや高価なガスです。
液体ネオンはマイナス246度という極低温になります。液体ヘリウムよりは温度が高いものの、冷やす能力(冷却能力)がなんとヘリウムの40倍以上もあるため、非常に効率の良い産業用の強力な冷凍技術として重宝されています。
ネオンサインのオレンジがかった赤い光は、光の波長が長いため、空気中のチリや霧に邪魔されずに遠くまで届くという特徴があります。そのため、濃霧の中でも見落とされないように、飛行場の滑走路の目印にも使われます。
SF映画ブレードランナーやAKIRAなど、近未来のサイバーパンク作品において、雨に濡れた暗い路地裏と、そこに反射するギラギラしたネオンサインの光は、未来都市の退廃と熱気を演出するための絶対的な必須アイテムです。
地球では空気をかき集めてようやく見つかるレアな元素ですが、宇宙全体で見ると酸素や炭素に次いでトップ5に入るほど大量に存在しています。星の内部で起きる激しい核融合反応の過程で、宇宙空間に大量に生み出されたためです。
希ガス(貴ガス)と呼ばれるグループに属し、原子の構造が完璧に完成しているため、他のどんな元素とも化学反応を起こしません。化合物を一切作らず、毒も匂いも味もなく、ただ単独で気高く存在し続ける究極の安定物質です。
ネオンガスとヘリウムガスを一定の割合で混ぜて電気を流すと、非常に細くて真っ直ぐな赤いレーザー光線を作ることができます。スーパーのバーコードリーダーの赤い光などに古くから使われてきました。